なかなかやるね

友人のうちへ、出産のお祝いに行った帰りの出来事。
特急電車がホームに滑り込んできて、少し疲れていたウリと私は電車に乗り込むなり空席を探しました。

2人掛けの席を確保し、大きく深呼吸した私とウリ。
疲れたね〜と話していましたら、50才過ぎたくらいの
お化粧は濃いけど、決して下品ではない女性が乗ってこられました。

ウリは五歳で、電車運賃を免除されていますから、
すぐさま私はウリを膝の上に移動させました。
女性(おばちゃま)は隣に座られました。

毎日、ウリと生活していると、私たちにとっては何でもないことを
子育て世代でない方からは、気に入っていただく場面がよくあります。


この場合も例外ではなく、私とウリとの何気ない会話を耳にした(だって隣に座ってるんだもん)その女性が「かわいいわねぇ」とか「たのしいわねぇ」だとか、大変ニコニコ見守ってくださって、ウリがその女性と会話をするようになりました。ものの15分くらいでしょうか。


下車駅が近づいて、「次の駅で降りるから靴はこうか」とウリに言いました。
ウリは私の膝から降りて靴をはいたあと、私の耳元に口を近づけて、こういうのです。
さすが、5歳!と心の中で拍手しました。


「かかさん、ぼくね、おとなりの女性と、お友達になれて嬉しかった」


【女性】という言葉遣いを自然に口にしたウリに大変感心した私でした。