[絵本]少年国

ある晩の読み聞かせ時。

巌谷小波「みみずく太郎」から一話「少年国」24ページを45分かけて読み聞かせた。
読み聞かせのルールは、目を瞑ること、わからない言葉があったら聞くこと。
大名・学者など、ウリは「どんなの?」と言って意味を尋ねてきました。


不老不死の水を取りに、三郎が行くのですが、そこには鬼がいるのです。
鬼の話が出た途端、ウリは、
怖そうだから読まないでもう終わりにしてほしいと言ったのですが
私は、ゴマカシゴマカシ読んでいきました。

鬼が寝ている間に水を得た三郎。
ちょうどそのシーンには挿絵がありました。
井戸に忍び足で近づく三郎の様子が描いてあります。

話を読みおえたとき、目を瞑っていて、挿絵を見ていないウリは

「あのさぁ、その水ってさ、なんかこうやって川みたいに下を流れているのかなぁ。
それか、噴水みたいに、こうやってピューッて出てるやつなんかなぁ」と。

目を瞑って読み聞かせ(=字や絵を見ない)を始めた最初のころは
聞くはなから、頭の中から主語が抜けたりして、
誰が何をしたのか、話の内容がわからない様子だったのに、
こうやって続けてみたら、だんだん確実に話を聴くことができるようになってる様子、
楽しくなってきたぞ。