今年は母としての弱さを突きつけられた年

さぁ。何から書こうかな。

入学式前(保育園の卒園式の後)から、ウリの心身不安定さが続き、自傷などにも表出した。
(ホチキスで指をとめたい・包丁で指をおとしてほしい)
↑まな板の包丁横に、ウリがそういって乗せた人差し指、忘れたくても脳裏に焼き付いて離れない。
壁への頭突き、喉に長いものを突っ込んではオエッするチックみたいな衝動。
ウリも辛かったみたい。
目にいっぱい涙をためて「どうやったらやらずにおれるの?」「とめたいよ〜」としがみついてきたこと。
動揺・猛烈な不安・パニックが私を襲った。
我が子が苦しむことが、私にとって、こんなに強烈なものだとは。
しかし、狼狽はなるたけ見せず、「あほちゃうか??えらいことになるで〜」と
他の遊びに誘う、いつもは一人でさせていたカルタに付き合う。

いまから思えば、漠然とした小学校への不安の表れだったのか。



入学式が済んで、ランドセル生活が始まった。
落ち着いた生活を送れているように見えたし、そう思いたかった私。


次のショックは家庭訪問日。
なぜか、遅い時間帯が指定され、とても嫌な予感がした。
社交辞令で、どうぞお上がりくださいというと「それでは〜」と。ますます嫌な予感。
すぐ横でwiiをしていたウリの聞いている前で、開口一番「ちょっと問題がありますね〜」と言われる。
入学して二週間でそう言われるのだから、よっぽどだわ、と覚悟を決めた。
具体的にどういうところが問題なのでしょう???
え〜まず、社会性・協調性がないですね。給食の食べるのが遅いです。
周りに合わせることもできてませんし、すぐに他のことに気が行きます。
たとえば外を救急車が通ったら、すぐにそっちに行っちゃって(気持ちだけですが)
話を聞いていません。足で机のあしをコンコン蹴っていたり、落ち着きがないです。


一年生のそれも四月に言われるとは。もうちょっと様子みてから言ってもいいのでは?
と私も思ったけれど、生来の私の性格、誘導されやすく意思が弱い。
お家での様子はどうですか?と聞かれ、
まぁ、男の子ですから気にしていませんでしたが、よく動く、好奇心旺盛、
三歳検診で発語も少なく、その反動か、今現在は、うるさ過ぎるくらい良くしゃべります・・・。
と、先生の先入観にお墨付きを押してしまった私の行動が悔やまれる。


あ〜やっぱりそうですか。もしかしたらですけど、発達検査に行かれたほうが
いいかもしれませんね、どうですか???と聞かれて私は涙目。
だって、私だって特別支援教員を目指して、勉強してきた端くれ、
まさか自分の子どもの発達の問題を見逃していたとは!
たしかに、小さいころから、育てにくい子で個性的ではあったのだけど
偏りのある子だなぁとは思っていたけれど、小学校二週間で教室運営に支障がでるほどの程度だったとは。
まぁ、家では集団生活はしないからなぁ、保育園とは違って小学校は一斉授業だしなぁ。


先生が帰ったあと、ウリは飄々としていたけど、私はついウリを問い詰めてしまいました。
出来るのにしないの?
お話聞かないとダメって分かってないの?
思ってても思うように聞けないの?

やらないの?できないの?どっちなの!!!


先生の話を聞いていなかったわけがないウリを
母の私が泣きながら問い詰めてしまったのですから、ウリのショックは相当でしょう。
落ち着いていたチック・自傷がぶりかえし、親子共々、つらい小学校生活が始まりました。



自閉症スペクトラムの子どもが集まる会にボランティアとして出入りしていて、
我が子の軽度(かどうかも未だ分かんないけど)発達障害に気付けなかった
情けなさ(まだ診断もされていないのにね、今から思ったらバカだぁ)
三歳検診の発語で引っかかり、保健師さんに呼び止められたのにあっさり断って帰ってきたことを思い出し、
少し勉強したくらいで、私が一番子どものこと分かっているんだから!
という私の傲り・・・が招いた結果を延々悔やみ続け・・。

動機・過呼吸・予期不安、軽度パニック障害の症状が出始めました。
人生二度目の心療内科



何より悔やんだのは、
「あぁそうか、だからうちの子は、あんなに育てにくかったんだ」
「それを、私は叱ってばかりいた、自己肯定感たっぷりの青年になってほしいと思っていたのに」
「まるで子どもの意志ではどうにもならないこと(発達障害ならの話だけど)で
 毎日怒鳴って、なんて可哀想なことを6年間も続けてきたんだろうか。二次障害が心配だ」
などと、ウリがいない日中、ずっと悔やみ続けていました。


私の気持ちが落ち着いたのは夏休みも終わるころ。



そんなこんなで、一学期が終わり、もう二学期も終わろうとしています。
結局、今も発達検査には行けていません。ウリが行きたがらないからです。

診断がつけば、学校側としては、授業がウリのせいで遅れても、担任のせいにされることはなく、
発達障害という盾で他のお母様からの問い詰めを免れることができるでしょう。


ウリは、もうちょっと自分で頑張ってみると言っています。
もし、がんばってもどうしても皆のように出来なくて、
ウリが辛いと思ったら、いつでも言ってね、皆と同じにできないことが悪いとか、
ウリがダメなんだとか、そんなことは絶対にないんだよ。
のんびり屋さんで何が悪いんだってお母さんは思ってるよ。皆と同じにできたから何だってんだ、って
思ってるよ。だから自分を責めないで、相談してね。
そんなに複雑なことじゃないんだよ、無理だと思ったら専門家の先生に相談して、
学校でうまくやっていけるようなイイ方法を聞きに行こうよ。なんてウリに言いました。


とりあえず、具体的にウリの行動として苦笑いなところは・・・
・テストを白紙でだす
・20問計算問題では上から「10・9・8・7・・・・」と書いて出す。
 すると2問だけタマタマ当たっていて2点というテスト結果。
 先生から「引き算が分かっていないです」と懇談で注意される。
 計算できるのに、出来ないと思われているのでしょう。
・ダンスみたいなのはしたくない(運動会苦労しました)
・もちろんレクリエーションでの簡単なジェスチャーゲームみたいなのも嫌。
・体育での大縄跳びは飛びたくない(飛べるんだけど飛びたくない)
・給食が遅すぎる
・連絡帳を書くのは、さようならをして皆が帰った後。
・忘れ物なく学校から帰ってくることは稀。
・帰ってくるなり、ランドセルを背負ったまま、ドラえもんを読み始める。
・感想文・作文は書きたくない、自分の思ってること書くなんて恥ずかしいし
 面白くないし、きれいな文章書けないし、ちょっとバカらしいし。
・とりあえず持ったものは上に放り投げてキャッチする・・といいけど
 だいたい落しちゃう(割れないもの・服とかお菓子とか・おもちゃとか)

まだまだ書ききれないです。


そんなウリも音楽は好きです。音楽会でミニミュージカルをしましたが、その中で
セリフを言いたい人は立候補でジャンケンで決めるということになりました。
ウリは珍しく積極的に立候補し、ジャンケンが強いウリがセリフの座を勝ち取った・・・。
・・という経緯を個人懇談で先生が話してくれていたのですが


次の先生のコトバに耳を疑うやら、先生の気持ちも分かるから苦笑いやら
ちょっとそこまで言わんでも、という怒りやら・・ないまぜになりました。
それは・・・


「ウリくんがジャンケンで勝ってしまって『あちゃ〜〜〜愕』って思いました」って、
先生、林家三平さんみたいに右手を頭にやって『あちゃ〜〜〜』って言うんだもん。


結果、ウリは真面目に練習に取り組み、大きなこえでセリフを言えて先生はホッとしたんだそうです。
そういうのって自分が思っても『あちゃ〜〜〜』って思ったことは言わないでいて欲しかったな。




それからウリは反対咬合が重篤なそうで
予定より早く歯列矯正を始めることにしました。
1月に型取りです!
これからは歯列矯正の経過も書いていきます。